「そんなに大層なことは、この世にひとつもない。大概、笑ってごまかせることだ」(森繁久彌・俳優)
「そんなに大層なことは、この世にひとつもない。大概、笑ってごまかせることだ」(森繁久彌・俳優)
ある国の首相ふたりが話し合っていると、ドアをあけて、あわてて駆け込んできた男がいる。
すると、地元の首相が入ってきた男にこう告げた。
「ピーター、規則その6を思い出しなさい」
すると、彼は憑き物が落ちたように冷静になり、お詫びの言葉を口にして首相室から出ていきました。
20分後、今度は興奮した女性が入ってきました。
身振りが激しく、首相に何かを主張しています。
首相はまたも先ほどと同じ言葉をかけた。
「マリー、規則その6を思い出しなさい」
すると相手は冷静になり、会釈をして出ていった。
訪問国の首相が、地元の首相に尋ねました。
「これほど驚いたのは初めてです。ぜひ、規則その6のヒミツを教えてもらえませんか?」
規則その6、なんだったと思いますか?
規則その6は…
「あまりくそまじめになるな」
なるほどと感心した訪問国の首相は、ほかの規則も知りたがった。
「ほかも何も、これだけです」
ユーモアを忘れず深刻になるな、ということです。
くそまじめにやるからといって、いい結果がでるとは限りません。
むしろ、その逆のことが多い。
深刻になっているときは、呼吸は浅く、自分のことしか考えられない状況になっています。
また、「思考」が優勢になっているので、逆に「感覚」(五感)は閉じています。
考え事をしてごはんを食べると、ひとつひとつの味を感じられないですよね?
それと同じです。
くそまじめにならず、リラックスして、感覚を開いている方がむしろ直感は働きます。
くそまじめになっている自分を感じたら、「規則その6」を思い出してください。
すると、ふっと肩の力が抜け、縮こまった自分の心にスペースが広がるのを感じるはずです。
たかが人生じゃないか。
だって、僕らが生まれてきた理由は、こうだから!
ひすいこたろう氏の心に響く言葉より…
「われわれは、この地球に住んで、ばかばかしいことをするために生まれてきた。これに関してはだれにも違うとは言わせない」(カート・ヴォネガット・作家)
『常識を疑うことから始めよう』サンクチュアリ出版